久々の塾生自慢②。
すべての子を自慢したいのだけれど、今日ご紹介する子は、本当に去年、自分の意志で人生を大きく転換した子。
ずっと書きたくて、ウズウズしていた。
だけど、いくら許可をいただいているとは言え、どこまで詳細に書くべきか・・・
非常に繊細な個人情報なので、書くのをためらっていたせいで、投稿が遅くなってしまった。
現在小5である この男の子が、
親子と未来を創る塾『創』に初めて母に連れられて来てくれたのは、去年の3月のことだった。
心がとっても純粋で繊細なゆえに、3年間学校に通わず家にこもっていた彼が、
現在では毎日小学校に通うようになり、友達と思いっきり遊び、
人がたくさんいる活動にも積極的に通い、様々な困難や壁に自ら挑んでいる。
僕には想像もできない。
何年間も離れていた学び場に戻るのに、一体どれくらいの勇気が必要だったことか。
分からないことだらけの授業の中、それでも手を上げて発言し、テストも受けきる その心の強さ。
できないことや知らないことに臆さず、新しい発見にワクワクと心をときめかせる その純粋な好奇心と向上心。
人からどう見られるか、よりも 自分の心がときめくことにフォーカスできる その集中力。
僕は、この小学5年生を尊敬する。
僕の個別指導塾では、年末に一年間を振り返り、
この一年の自分自身を漢字一字にする時間をとっているんだけれど、
彼が選んだ漢字は、『学』。
その理由として彼があげてくれたのは、次の3つだった。
・学校に行けた!
・ととさん(僕)の塾に来て、学ぶことが好きになった!
・里山活動(森の中の情熱学校)が、とっても楽しかった!
感無量だった(T_T)
自分の一年間を振り返ってもらうために、頑張ったこと、変化したこと、想いなどを聴いていると、
最初に彼と会った時のことを思い出して、泣きそうになった。
今では想像できない、約10か月前のその子は・・・
・小2から約3年間学校に行っていない。家から外へ出ない。
・親に暴言を吐き暴れる状態が続く。
・当時は常に家にいて、PCやゲームで気をまぎらすのみ。それ以外は何もしない。
・常にストレスがあり、「何をすれば良いか分からず生きている意味が無い!死にたい」と叫んでいた。
そんな彼が、去年3月に初めて僕の塾に来た時、授業中に彼は・・・
「僕にもできた!できるんだ!!」とキラッキラの笑顔で歓喜した。
その後、玄関で不安げに待っていた母に飛びつき、共に泣きながら抱き合っていた。
「来てよかった!! お母さんについて来て、初めて良いことが起こった。 連れて来てくれて、ありがとう!」
「僕の思っていることを、ととさんは言わなくてもすべて分かってくれる! 僕にもできた!毎日来たい!」
・・・と、興奮しながら母に話したらしい。
あれから日を追うごとに、毎月毎月、彼はどんどん自分本来の力を目覚めさせていく。
自信がみなぎってきて、活動領域やエネルギーが広がっているのを間近で感じて来た。
僕が集中したことはただ一つ。この子の『自己肯定感』を高めること。
この子が通塾から一か月も経たない内にみるみる変化していったのは、
この子の純粋なエネルギーと素直さによるものだ。
この子はいつもとびっきりの笑顔なので、傍にいると こっちまで自然に笑顔になれる。
この子のむき出しの心と表情は本当にキラキラしていて、見ているだけで幸せな気持ちになれる。
この子のその才能は、元々持っている考え方・言動が、すべて優しさに包まれているからだ。
ただ、
1人の子どもが、あるきっかけによってここまで変化できるかどうかは、
やはり母親次第である。
この子がこれだけ短期間で変化したのは、彼の持っている才能もそうだが、やはり母親が素晴らしかった。
・・・この子については、書き出すときっと何十ぺーじにもなりそうで・・・
続き(後編)は、こちらの記事で!
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