僕の個別指導塾『創』では、多様な学びを『提案』はするけれど、『強要』はしない。

受験をすると 「自分で」選択した『目標』が定まっている中学生には、

もちろんそのゴールから考えた生活習慣や勉強習慣の約束事などを、一緒に考えて実践してもらう。

中途半端が続く生徒には、僕から退学勧告を出すことも 少なくは無い。

だけど、小学生や 学ぶ目標が定まっていない中学生には、

様々な学びに楽しく触れることや対話によって、

その子の考えを深堀し視野を広めてあげることの方が大切だと考えている。

今回ご紹介する自慢の生徒は、とっても素直で他人への愛情と知的好奇心に溢れる子だ。

僕の塾に来て1年が経つ「小6」になったこの女生徒は、

本人の希望から きっちりめに学校の算数を主に指導させてもらっているのだけれど、

その算命学からの個性(才能)や本人の将来の夢・興味などを考慮して、

感性や知的好奇心をくすぐりそうなものも僕からどんどん提案している。

彼女はそれら大半の提案を元気に笑顔で「うん!」と言って受入れ、とにかく一度本気でやってみる子。

(もちろん興味の薄いものには、ちゃんとNOと言えるので、遠慮している訳では無い)

これは自己肯定感が高くて 勇気のある証拠。

(自己肯定感が充分に育っていない子は、まず「NO」から入る。

自分に自信が無く、できないことを味わうことを恐れるから。

そういう子には、欲張ってあまり多くの選択肢を提示しすぎずに、

できそうなことや遊びに近いことから、焦らずに一緒に楽しくやっていくのが良い。)

彼女は持ち前の素直さでみるみる 『学び力』 を身につけ、

好きな学びはもちろん、苦手な学びからも逃げずに、むしろ自主的に克服しようとする習慣が身についている。

これは持って生まれた個性だけでは無く、

これまでのご家庭や学校など周囲の環境(大人)が安心できる場所だったのだろうと推測できる。

この力は、当然ながら社会に出てからも大きな武器になる。

学校でもどんどん手を挙げ、

委員等の責任ある立場にも関心を示し、

見知らぬ野外合宿活動へも参加、

漢検にもチャレンジして合格 ・・・と毎日を全力で生きている姿に、感動してしまう。

その子の才能を引き出すため、『2分間スピーチ』 を提案して、毎週授業の最初に行っている。

1週間で楽しかったこと、嬉しかったこと、頑張ったことなどを

自分の言葉で何も見ずに僕に伝えるという習慣。

最初は1分も話せずに、僕の質問に答える形だったけれど、

しばらくすると相手が聴きたいことを理解し、見事に5W1Hを入れて、

自分のその時の感情も入れて伝えることができている。

今では、そのスピーチに加えて、

さらに『上級スピーチ』と『ディベート』という僕の提案に快諾して、新たに取り組んでいる。

『上級スピーチ』は、子ども新聞を見て興味のあるワードについて自分で探求し、

それを翌週に2~3分で何も見ずにプレゼンテーションしてもらう。

彼女が初回に選んだテーマは、「地球温暖化」。

温室効果ガスや身近な事例、防止策までを2分30秒間 堂々としたスピーチをしてくれたことに、

大いに感動して鳥肌が立った。

スピーチの後に感想や気づきを聴くと、彼女はこう答えた。

「相手にどう伝えたら分かりやすいだろうか? と考えている内に楽しくなって集中できた。

 二酸化炭素が原因(の一つ)であることや、それがどのように生み出されるのかを初めて知ることができた!」

子ども達から

僕らが気づかせてもらうことは とても多い。

人から良かれと思って言われたことに、自分の価値観で「NO」と言うか、

まずは相手の好意を笑顔で受け止めて、一歩やってみる か。

僕が一度教師を辞めて 外の棘の道(世界)へ出たのは、

自分の価値観を広げ続けるため だった。

今も その気持ちを持ち続けているか?

今も 相手の好意を笑顔で受け止めているか?

まずやってみているか?  。。。  (反省。。。m(__)m )

子どもに こうなって欲しいと願う前に、

まずは自分が その状態を日常としているか。

子どもに関わる大人が皆、それを今よりもほんのちょっと意識して、

子どもでは無く 自分自身に矢印を向けるだけで、この世はもっと素敵になる。

さて、先日の この子の初『ディベート』は、

「小学校低学年から英語教育は必要か?」というテーマをその場で決定して、

YES, NOに分かれて僕と討議した。

2020年「小学3年生から必修化」「小学5年生から教科化」を視野に入れて。

小学生にディベートを提案したのは久々で、僕もワクワクした。

それもまたスゴかったんだけれど、それはまた次回に。

では(*´▽`*)


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