先日の企業研修で、ある年配の管理者さんが、
「俺は仕事は嫌だけど、金のためだけに働いているんだ!」
と、社長や他の管理者の前で話されました。
あなたなら、それに対して どう言いますか??
(私の対応は、この記事の最後に・・・)
私は子ども達の本来の力を引き出し、ワクワク伸ばすことを志事としていますが、
企業で働く社員(特に管理者)の力を引き出すプロフェッショナルでもあります。
先日もある企業さんの管理者に対して、年度初めの研修をさせていただきましたが、
その会社での研修は あるべき論や机上の空論・経営論を講演するわけではなく、
数字の予実対比で「なぜ?」や「どうすれば?」を詰問するような左脳管理でもありません。
(以前は 上記をガッツリと自信を持ってやっておりましたが・・・ 笑)
では、何をするか?
「社員さんに幸せに生きてもらうお手伝い」 です。
ただ、そう話しても 胡散臭いですよね(笑)
ですので、そこに至るまでの『1stステージ』の『5つの基本プロセス』を
ちょっと言葉にしてみます。
①一人ひとりとじっくりとカウンセリングを重ね、心を重ね、
一人ひとりが(無意識に)重要視している価値を知る。
仕事観や人生観を感じさせていただく。
②一人ひとりのキラリと光る部分にフォーカスする。
③会議・研修という名のグループコーチングで、
一人ひとりの表立った「言動」の背景や本意を読み取り、さらに心を重ねる。
④社長の考える目的や目標・言動を、社員さんの価値に当てはめて、通訳をする。
その逆も然り。
⑤自分の成長、家族の成長、組織の成長の関係性を実際に仕事で認識いただき、
自分の幸せ、家族の幸せ、組織と社会の幸せへと考えを巡らせてもらう。
・・・ ここまでやって、1stステージが完了。
つまり、ここからようやく、会社としての組織改善が始まります。
「な~んだ。。あたり前だよ。。」 と思われたかもしれません。
大切なのは、そのあたり前をトコトンやりぬいているか? ということ。
トコトンやりぬくために、自分の価値観の幅を常に広げ、
謙虚であり続けることが、この志事において最も大切で最も難しいことだと私は思っています。
あたり前のことですが、
中小企業診断士の試験では一つも出てこないです(笑)。
私は、「教育」仕事に携わらせていただいて15年目になりますが、
計数面の指導や左脳的ロジック・マーケティングでのコンサルタントは、
自分自身のやりとげた感はあっても、「長期的には」経営は決して上手くいかなかった。
(少なくても、そのスタンスを終始続けることは私には向いていなかったようだ。)
社長も 社員も 子ども達も、 同じ。
皆、長年の習慣や環境・価値観を信じぬいて、一生懸命に生きている。
皆、臆病だけど自信があって、
皆、繊細だけど大胆で、
皆、頑張り屋さんだけど、なまけもので、
皆、ポジティブだけれど、ネガティブでもあって、
皆、前進しては、不安になって立ち止まる
そんな 人間らしい生き物。
環境やタイミング・ご縁次第で、人生は大きく変わるもの。
つまり
今、そこにいる その人が、 その人のすべてでは決して無いし、
今、ここにいる 自分自身が、自分のすべてでも 決して無いんだ。
********* 冒頭の話の続きです *************
「俺は仕事は嫌だけど、金のためだけに働いているんだ!」
と、社長や他の管理者の前で話された管理者に対して、私は こう言いました。
『私はあなたが、金だけで働ける人では決して無いことを、知っている。
あなたは、会長から頼りにされて 愛情をもって育ててもらった。
その恩義に報いたい! と以前話してくださいましたよね!
今は、自分の存在がその当時よりも価値が無いように感じているかもしれないけれど、
あなたには、人の恩に応えようという情に厚い人間性がある。
あたなを必要としている人がいる。
もしもあなたのお子さんが・・・・ 』
その後、その人のご家族の話に及んだのですが、それはここでは内緒にします笑
その人の価値観(恩や家族を最も大切にする等)を尊重し、
その価値観ならば どう考えるだろうか?
その価値観を仕事でも家庭でも輝かせるには どうすれば良いだろうか?
と考え、お力添えをするのが私の役割です。
自分と会社と家族は繋がっている。
すべては、その愛情の目で人の未来を共に見つめることから、始まるんじゃないかな。
この考えが広まれば、日本はもっと心の豊かな国になる★
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